ユネスコスクールとしての取組

2021年度活動報告
 

活動分野生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉, 食育, その他の関連分野
 

本校は,ここ数年継続して「自分の生活と地域社会の様々な事象との関わりについて,課題を見つけ,仲間と協力しながら問題の解決に積極的に取り組もうとする」「自分の生活と地域社会の様々な事象との関わりを通して,持続可能な社会づくりへの意識を持ち,自分の生き方を考えようとする」の2つをテーマとして,ESD/SDGs活動に取り組んでいる。

これは,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち,「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に大きく関わるものと捉えており,これらの活動を通して,よりよい生き方を探求する力の育成を目標としている。

具体的には,3年「食育」:地域の「食」に関わる特産物の調査や資料の作成,4年「防災」:学校や地域の防災に関わる調査やそれらの情報の発信,5年「環境」:学校林の整備と自然体験による自然環境の現状における課題発見と考察,6年「地域」:地域の歴史や文化の調査や存続についての研究などを行った。

児童は様々な視点から,身近な地域や社会の姿や人々の取組に学ぶことができた。また,調査の仕方や得た情報のまとめ方,更には新聞やタブレットなどの電子機器による発表画面の作成や発信する技術を身に付けることができた。さらに,自分の考察,グループのhに会いなどから,新たな課題を見出し,その解決へ向けた取組について考えを深めることができた。

今後,日本全体はもとより,海外に目を向け,国際的な広い視野に立ち,国際交流の実現とその継続を目指すために,2022年1月24日には外部講師を招いて「ESD/SDGsとユネスコスクール活動とは何か」を改めて学習する会を実施する。

5年を対象に授業を,教員を対象に研修を行うことで,今後,ユネスコスクールの「地球市民および平和と非暴力の文化」につながる学びの第一歩になる機会と考えている。

 


来年度の活動計画
2021年までの活動を継続する。そこに加え,地域や日本だけではなく,世界の現状を学ぶ,世界と比較をするなどの場面や時間を設定する。

大まかな案の段階ではあるが,3年では「自然環境と産業」とし,世界の自然環境と産業を学ぶ。4年では「自然環境と防災」とし,世界の様々な防災を学び,日本との比較をする。5年では「環境」から「自然環境と保全(日本)」とし,日本の自然環境に対するその保全と維持の取組について学び,先進校と交流したり,企業の取組へ参加したりする。6年では「地域」から「自然環境と未来(世界)」とし,世界の様々な課題や取組について学び,自分たちのできることを考え,実践していく。さらに,海外交流を目指し,どこの国とどのような交流をするかを考えさせる。

さらに,活動の広がりと質の向上を目指すために,各学年において教科とESD/SDGs・ユネスコスクール活動の関係を明確化した一覧表を作成する。